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《退院後編》 |
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大腸癌は退院後のほうが大変なのです。そのあたりをもう一度さかのぼって書いておいた方がいいと思ったので、ここに大雑把ですが、まとめておきます。 |
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2000.5月下旬
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退院直後はトイレが友達。
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私のからだは、直腸の上部とS状結腸がなくなったのですから、いわゆる便の溜まるところがない状態。退院直後はいつもお腹の下がいっぱいになった感じがしていて、常にトイレに飛び込むといった状況でした。ひどいときには一度トイレから出てきて、腰掛ける間もなくまたトイレ、という感じ。それに悲しいかな、ほとんど便通があるわけでなく、たまに出たかなと思っても小指の爪くらいという有様でした。 1週間位してから仕事に出るようになったのですが、出勤がまた大変。駅まで歩いて行ってからトイレ、乗換駅に着いてからトイレ、次の駅についてからまたトイレ、駅を出てから駅上の百貨店でトイレ、という日々を1週間くらいは送っていました。 それに、一番たちが悪いのは自律神経がちょっといかれているせいか、いわゆる「気張る」という感覚が全くできないこと。お腹は張っているけど、便が肛門をぬけていく感じがゼロ。下を見たら「あっ。出ていた」というくらいでした。 そんなわけですから、これから便が出るのか、おならが出るのかもまったくわからない状態。とくに下痢気味になったらもう最悪、いつもオモラシの恐怖と戦っているのですから、当然ながら(約2カ月間)大人のオムツをしていました。(余談ですが、オムツは履くタイプのものが一番です) |
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2000.6月
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まだまだ食欲もなく、トイレの恐怖と戦う。
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| 手術した傷の痛みなどは一切ないので、その点は全く問題なし。でも頻便はまだまだ続いており、もうトイレのある場所をいつも頭の中に描いている状態でした。とくに苦しかったのが、毎週水曜日に抗ガン剤の点滴投与を受けに病院に行くのですが、ベッドに3時間くらい動けない状態になるので、このときは恐怖でした。直前まで何度もトイレに行かせてもらうのですが、横になって点滴をはじめてすぐにまたトイレに行きたくなります。オムツをしているので開き直っているのですが、いつも便意で足がガクガクしていました。(ほんと。辛かった。)
そんな状態ですから、食欲もほとんどなく。フルーツや野菜サラダ、おにぎりなどで生活していました。頻繁にオムツを替えながら、いつまでこんな生活が続くのだろうかと、ちょっと情けなくなったこともありました。 |
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2000.7月
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1週間の検査入院で、ベッドから出してくれー。
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実は退院するときすでに、私は腎臓にも腫瘍があることが判明。ずっと色々な検査を受けてきたのだが、7月になって血管造影(アンギオ)と組織採取(生検)を受けることになり、1週間再入院しました。検査慣れしているので検査自体はどぉーてことなかったけど(ただ、生検は臓器に麻酔が効いていないのでかなり痛かった。だけど、手術台にしがみついて歯を食いしばって頑張りました。)検査後、ベットで体勢を変えずに安静にしていなければならないのが大変でした。やはりトイレに行きたいのに、ずっとベッドの上でトイレに行きたいのを我慢していました。尿瓶ももらったけど、寝たままの体勢ではとてもできそうにありません。最後には看護婦さんに膀胱まで管を入れて出してもらいました。 でも、この入院を境に、割合とトイレの方も自分でコントロールできるようになりました。頻便も、ベットで我慢したせいか、ふだんの生活でもしだいに我慢できるようになってきました。やっぱり人間、崖っぷちに立つと変わるものなんだなぁ、と思いました。 |
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2000.8月
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退院2カ月経過。にしてはだいぶ便通もましかな?
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| 8月に入った頃から、便意もかなりましになってきました。仕事で得意先に打ち合わせにいったときもトイレに行かせてもらうことなく帰ってくることもできるようになりました。通勤でも、家や事務所を出る前にトイレに行けば、気張るという感覚もしだいに戻ってきたので、途中でトイレに駆け込むこともなくなりました。あともう少し辛抱できるようになれば、日帰り旅行などにも行けるようになるでしょう。まだ1週間に一度くらいですが、夜中に便意で寝つけない、ということもあります。 |